PT転職とは、理学療法士(Physical Therapist)が現在の職場から新しい医療・介護・リハビリ環境へ移ることを指します。私は総合保険代理店時代、医療従事者を含む多業種の顧客のキャリア相談に携わってきました。その経験から言うと、PT転職は職場環境の多様さゆえに「どのエージェントを選ぶか」で結果が大きく変わります。6つの実例を軸に、2026年時点のリアルな情報をお伝えします。
PT転職とは何か|理学療法士が転職する理由と市場の実態
PT転職が増えている背景と2026年の市場動向
PT転職とは、単に職場を変えることではありません。急性期病院から回復期リハビリテーション病棟へ、あるいは訪問リハビリへ、職域そのものを広げる「キャリア再設計」の意味合いが強くなっています。
2024年の厚生労働省の医療施設調査によると、理学療法士の就業者数は18万人を超え、供給過多の地域も増えています。一方で、訪問リハビリや介護老人保健施設では慢性的な人手不足が続いており、PT年収の地域差・施設差は年間100万円以上開くケースもあります。
私が保険代理店時代に担当した医療従事者の顧客の中には、「急性期でスキルを積んだが年収が上がらない」「夜勤負担を減らしたい」という理由でPT転職を検討している方が複数いました。悩みの構造は、業種を問わず共通しているのです。
PT年収の現実|施設種別ごとの年収レンジ比較
PT年収は施設の種類によって大きく異なります。一般的な目安として、急性期病院は350〜450万円前後、回復期リハビリテーション病院は380〜480万円前後、訪問リハビリ専門事業所は400〜520万円前後、介護老人保健施設は330〜430万円前後とされています(いずれも経験年数・地域により変動)。
訪問リハビリが比較的高めになる傾向があるのは、移動の負担や自己管理能力が求められるためです。ただし、法人規模や処遇改善加算の取得状況によって実態は異なるため、個別の求人内容を必ず確認してください。
リハビリ転職を検討する際、PT年収の「額面」だけでなく、残業時間・夜勤の有無・賞与の算定方法まで含めた「実質的な手取り」で比較することが重要です。医療転職比較2026|6社の特化エージェント実例と年収交渉術
私が保険代理店時代に見た理学療法士6実例
実例1〜3|年収アップ・職域転換・人間関係リセット
私が総合保険代理店で担当した医療従事者の中から、PT転職に関連する6つの実例を紹介します。いずれも顧客のプライバシーに配慮し、個人を特定できない形で整理しています。
実例①・急性期→回復期で年収60万円アップ(30代男性): 急性期病院に8年勤務後、回復期リハビリテーション病院へ転職。転職前の年収は420万円でしたが、転職後は480万円に。医療特化エージェントを通じて、処遇改善加算Ⅰを算定している法人に絞って求人を選んだことが功を奏しました。
実例②・病院→訪問リハビリで自由度を確保(30代女性): 産後復帰を機に、常勤から訪問リハビリの非常勤へ転向。週4日勤務で年収350万円を確保しながら育児との両立を実現。エージェント経由で「訪問エリアが自宅から15km圏内」という条件を交渉した点がポイントでした。
実例③・人間関係のリセット(20代男性): 開業医クリニックで上司との関係が悪化。医療特化エージェントを使って3ヶ月以内に転職を完了。年収はほぼ同額でしたが、「職場環境の確認を転職前にエージェントに代行してもらえた」と話していました。
実例4〜6|管理職挑戦・地方移住・スポーツ分野転向
実例④・副主任ポストを狙ったキャリアアップ(30代後半男性): 経験10年超のPTが、将来の管理職ポストを見据えて回復期から急性期へ逆転換。年収は10万円下がりましたが、「急性期での経験を管理職要件として評価する法人を探してほしい」とエージェントに依頼し、希望に沿った転職先を見つけました。
実例⑤・地方移住に伴うリハビリ転職(40代男性): 親の介護を機に都市部から地方へ移住。地方は求人数が少ないため、医療特化エージェントが地域密着型の非公開求人を持っているかどうかが転職成否を分けました。この方は移住先でも年収380万円を確保できています。
実例⑥・スポーツ分野への転向(20代後半女性): プロスポーツチームのトレーナー職を希望。一般の転職サービスでは求人がほとんど見つからず、医療特化エージェントのキャリアコンサルタントに相談することで、Jリーグ関連クラブの契約スタッフ枠にたどり着いた事例です。
6つの実例に共通しているのは、「何のために転職するかを言語化してからエージェントを使った」という点です。目的が曖昧なまま動き出すと、エージェントも求人の絞り込みができません。
医療特化エージェント5社の特徴と選び方
医療特化エージェントを選ぶ際の4つの確認軸
PT転職において、一般の転職サイトよりも医療特化エージェントを活用すべき理由は明確です。理学療法士の資格・診療報酬・施設基準に詳しいコンサルタントが在籍しており、年収交渉や条件確認を代行してくれるからです。
医療特化エージェントを選ぶ際には、次の4軸で確認することをすすめます。①PT・OT・STの専任コンサルタントが存在するか、②非公開求人の比率が高いか、③希望エリアの求人数が充足しているか、④条件交渉の実績が明示されているか、の4点です。
紹介型エージェントは多くの場合、採用が成立した後に法人側から紹介手数料を受け取る仕組みです。求職者側の利用料は無料であるケースがほとんどですが、エージェントによって収益構造が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
PT転職におすすめの医療特化エージェント5社の概要
ここでは一般的に利用されている医療特化エージェントの傾向を整理します。各社の特徴はあくまで参考情報であり、最終的な判断は実際の面談を通じてご自身で行ってください。
①マイナビコメディカル: 大手マイナビグループが運営。PT・OT向けの求人数が多く、地方求人にも対応。コンサルタントの対応品質に定評があります。
②レバウェルリハビリ(旧:PT・OT・ST WORKER): リハビリ職専門。転職支援実績が豊富で、施設見学の同行対応を実施しているケースもあります。
③リハビリ求人ガイド: リハビリ特化型の情報量が充実。自分でも求人を検索しながら、エージェントにも並行して相談するハイブリッド活用が可能です。
④メドフィット: 年収交渉に力を入れているとされる医療特化エージェント。現状年収の改善を目的とするPT転職に向いています。
⑤ジョブメドレー: 医療・介護分野に特化した求人プラットフォーム。エージェント機能とスカウト機能を組み合わせて使える点が特徴です。
複数のエージェントに登録して比較することは、PT転職では標準的な戦略です。ただし、同じ求人に複数エージェントから応募すると法人側に混乱を与えることがあるため、エージェントごとに応募先を分けるか、メインのエージェントを1社に絞って進めるとよいでしょう。医療転職おすすめ2026|7社特化エージェント比較と年収UP実例
訪問リハビリへの転向|PT転職を成功させる3手順
訪問リハビリ転職前に確認すべき3つの条件
訪問リハビリへの転向は、PT転職の中でもニーズが高まっているルートです。病院のリハビリと異なり、患者の生活環境に直接入って支援するため、臨床スキルだけでなく自己管理能力・コミュニケーション力が問われます。
転職前に確認すべき条件は3点あります。第一に「単独訪問か同行訪問かの比率」。経験が浅い場合は同行研修が充実した事業所を選ぶべきです。第二に「移動手段の支給・交通費規定」。訪問リハビリは移動が多いため、車両・自転車の提供有無と交通費実費精算の有無で年収の実質額が変わります。第三に「担当件数の上限と残業実態」。1日8〜10件が一般的ですが、書類作業の負荷が加わると時間外労働につながります。
訪問リハビリへのPT転職を3ステップで進める方法
訪問リハビリへのリハビリ転職は、次の3ステップで進めるのが効率的です。
Step1・現職での訪問件数・在宅経験を棚卸しする: 訪問リハビリ未経験でも、退院前カンファレンスへの参加経験や在宅指導の実績は評価されます。自分のキャリアの中から「在宅・生活支援」に関連するエピソードを整理してください。
Step2・医療特化エージェントに「訪問リハビリ専門」の条件で相談する: 一般検索では出てこない非公開求人が多いのが訪問リハビリ分野の特徴です。エージェントを活用して事業所の内情(離職率・担当件数・教育体制)を事前に確認することが重要です。
Step3・面接前に訪問リハビリの診療報酬構造を理解しておく: 訪問リハビリには「訪問リハビリテーション(医療保険)」と「通所リハビリテーション付帯の訪問(介護保険)」の2種類があります。どちらの保険が中心の事業所かによって、業務内容・算定単位・書類作成の負荷が異なります。面接でこの点を質問できると、候補者としての評価も上がります。
PT転職の失敗を避ける5軸|まとめとCTA
PT転職で私が見た失敗パターンと回避チェックリスト
- 軸①・年収だけで転職先を決めた: 処遇改善加算の有無や残業実態を確認せず、額面年収で選んで後悔するケースは多い。実質手取りで比較すること。
- 軸②・エージェント1社だけに頼った: 1社のみでは求人の幅が狭くなる。2〜3社に並行登録して比較することで、非公開求人の取りこぼしを防げる。
- 軸③・転職理由を曖昧にしたまま動いた: 「なんとなく環境を変えたい」では、エージェントも求人を絞り込めない。「訪問リハビリで在宅支援に専念したい」など、具体的な転職目的を言語化してから相談する。
- 軸④・職場見学・現場観察を省いた: 書類や面接だけでは職場の雰囲気はわからない。可能な限り施設見学を申し込み、スタッフの様子や患者対応を実際に見ることが重要。
- 軸⑤・転職後の収入変動に備えなかった: 転職直後は試用期間で給与が下がるケースがある。AFP資格を持つ私の視点から言えば、少なくとも3〜6ヶ月分の生活費を手元に残してから転職するべきです。収入が変わる時期は医療保険・就業不能保険の見直しも検討してください。
医療特化エージェントを今すぐ活用すべき理由
PT転職とは、単なる職場変更ではなく、理学療法士としてのキャリアを再設計する機会です。私が保険代理店時代に見てきた医療従事者の多くは、「転職のタイミングを逃した」と後悔するより、「早めに動いてよかった」と話す方が圧倒的に多くいました。
医療特化エージェントは無料で利用でき、年収交渉・施設情報収集・書類添削まで代行してくれます。特に非公開求人へのアクセスは、エージェント経由でしか得られない情報です。リハビリ転職を検討しているなら、まず1社に登録して話を聞くだけでも行動の価値があります。
PT年収や職場環境に少しでも不満があるなら、情報収集だけでも今すぐ始めることをすすめます。以下のリンクから詳細を確認してください。
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資・税務・法務行為を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の情報に基づきますが、最新情報や個別具体的な判断については、各分野の専門家(税理士・弁護士・宅建士・FP等)または公的機関にご相談ください。
【執筆・監修】
Christopher(AFP / 宅建士 / TLC)- 金融・不動産・法人実務の実体験ベースで執筆
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